「新生こどもえん」という名称には、「どうして“園”でなく“えん”なの？」と、少し戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか？これには、私の思いがあるのです。

　「いやいやえん」（中川李枝子作　福音館書店）という絵本があります。主人公の男の子が、いやだいやだと駄々をこねて、「いやいやえん」に連れてこられてしまうお話です。この絵本にあやかり、新生“こどもえん”となりました。「いやだいやだ」と大人を困らせる子どもであっても（もちろん、そうでなくても！）、その子なりの楽しさを見つけ、イキイキと生活できる園でありたいと思っています。

　当園は昭和56年に社会福祉法人孝愛会により新生保育園として創設された認定子ども園です。創設当初より、子どもを預かるだけの施設ではなく、子どもに教育できる施設であろうという思いの下、運営されてきました。時代は移り変わりますが、次の時代を生きる子どもに生きる力をつける手助けをするという思いは変わりません。

　子どもを育てるには、お母さん一人の力、お父さん一人の力、だけでなく、家族やその家族を取り巻く人々といった多くの力が必要です。私たちは、その一員となりたいと思っています。